【2023年10月7日 AFP】フランス・マルセイユで先週、15歳の少年が50回も刺された後に生き延びたという衝撃的な事件が発生しました。地元の治安が悪化している中、こうした凶悪事件が増えており、関連する殺人事件も急増しています。

昨年、マルセイユでは関連する死者数が過去最多の49人に達しました。

警察の調査によると、少年は自らが所属する「DZマフィア」と呼ばれる組織に関連する人物であり、SNSを通じて暴力的な行動を行っていました。彼は自身の仲間が、路上での巣食いを指示している様子をSNSで投稿していたことが明らかになっています。

この少年は、依然として組織の一員として活動しており、今回の事件発生前にも他の組織と対立していたとのことです。彼は身を守るために仲間たちに、「待機して、凶器を持って備えておけ」と指示していたと報告されています。

今回の事件は、特にマルセイユとその周辺地域において、治安が悪化し続けていることを象徴するものとされています。近年、若者が関与する暴力犯罪が急増しており、特に13歳から18歳の少年たちが反社会的活動に関与することが多くなっています。

事件後、警察はこの少年の行動を注視し、さらに地域の治安強化を図るための対策を練っていると伝えています。また、地元のコミュニティも暴力の連鎖を断ち切るための取り組みを進める必要があると呼びかけています。

暴力事件の多発により、不安定な地域社会が広がる中、マルセイユの住民たちはより安全な環境の実現を求めており、市の治安対策が急務とされています。事件の詳細や少年の現在の状況について、引き続き注目が集まっています。

犯罪の背後にある社会的な問題についても議論が高まっており、少年たちが暴力に頼る理由や、コミュニティ全体で解決策を見つける必要性が叫ばれています。