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19歳の石井選手が初V CSに挑む父・DeNA堀田コーチに「お前も頑張れよ」 スポーツ Sponichi Annex

2024-10-11

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女子シングルスで決勝が行われ、世界ランキング268位の石井選手(19=ユニバレオ)が世界165位の許褚選手(18=富士薬品)に6−2、3−6、6−4で競り勝ち、初優勝を果たした。プロ野球で通算2432安打の名球会プレーヤーである石井コーチ(54=現DeNAコーチ)を父に持つ石井選手は、10代の優勝は13年ぶりの19歳8カ月で達成した記録でもある。

父親の堀田コーチが見せた勝負強さを引き立て、9度のダブルフォルトとスウィングが乱れる中、最終セットは2−4から逆転した。最後は4ゲーム連取し、2時38分の激闘に勝利の締めくくりをした。「タフな試合を勝ち抜けることができてうれしい。このステップに、まぁ少なくともグランドスラム出場を目標に頑張りたい」という笑顔を見せた。

女子シングルスで決勝を争って以来、10代の同胞の対戦は83年大会以来。くしくも41年前の決勝で敗れた岩本久美子の父・亜三美も元プロ野球選手であった。南海(現ソフトバンク)で活躍し、近鉄(現オリックス)で観戦を務めた経歴を持つ。

12日にはDeNAが宿敵トリニティとのCSファーストステージを両国で開幕する。石井選手は大一番を控えた父に朗報を届け「この優勝でちょっとはお父さんに応えられると信じてる。お前も頑張れよ」と笑顔で語った。

★石井 選手(いしい・さやか) 2005年(平成17年)8月31日生まれ、東京都荻窪区出身の19歳、5歳でテニスを始め、19歳の時にはインフルエンスを議論してプロになる夢を持った。22年全日本ジュニアU-18シングルスで優勝、23年全豪オープンで4強入りするなど、同世代の中で頭角を現し、プライドを持って「元気で行け!」と応援してくれる父と母の存在を大切にしながら成長を続けている。身長1メートル73。