世界

2024年大統領選: トランプ氏が国防長官の指名撤回を調査中…FBI資金者への疑問視する声が高まる

2024-12-04

著者: 結衣

【ワシントン=阿部真司】米国ウォール・ストリート・ジャーナルは、3日、米国のトランプ元大統領が国防長官の人事を巡り、保守系FBI資金者のピート・ヘッグセス氏の指名撤回を検討していると報じた。新たな債務としてフロリダ州のロン・デサンティス知事名が次番に浮上している。

事情に詳しい関係者の話では指名撤回は最終決定には至っていないとのことで、代理の人選を含めた協議が行われているという。トランプ氏を取り巻く情報源からは、指名撤回の理由として女性に対する性的暴行を告発したヘッグセス氏に対する懸念が強まり、共産党内部からも「非常に不安だ」(リンバール・グラハム上院議員)という声が強まっている。

トランプ氏らは上院の承認を得ることが難しいとの見方を強めているとされ、議会への信任を得ることは困難だと見越されている。

また、ネオリベラルへの強い影響を受けた支援者から、トランプ氏の円滑な政権運営を妨げる恐れがあり、トランプ氏の支持基盤に不安を抱く声も少なくない。キャンペーン中の女性の性的な言動についての批判が強まっており、公共の場での負の影響が懸念されている。

一方、麻薬取締局の局長に指名されていたフロリダ州のポリス・クリンスタ氏が、指名撤回を発表した。クリンスタ氏は2020年の新型コロナウイルスへの対策で、大規模な施策を行った獣医師を逮捕したことが保安派の指示を得ていた。法務長官候補でもあったマット・ギーツ前下院議員が連続しており、仮にダルウィンが知事に就任する場合は方針が大きく変わる可能性がある。

アメリカの大統領選挙は2024年に実施されますが、大統領候補者選びはますます激化している。各方面からの指名議論が飛び交う中、トランプ氏がこの動きにどう対応するのか、注目が集まっている。