資産形成の現状が危機的状況に！

最近の調査結果によると、20代における資産形成率が急激に低下していることが明らかになりました。総務省が発表した「令和5年 通信利用動向調査」によれば、2005年には87.2%だった保有率が、2023年には65.3%まで落ち込んでいます。このままでは、将来に向けての備えが十分でない若者が増えてしまうのです。

個人の資産保有が大きなカギに！

調査によれば、個人で資産を持っているという人は、なんと7割に満たない状況です。2025年に実施された全国対象の調査では、20歳から69歳の男性500人を対象に、それぞれの資産保有率について詳しく掘り下げました。「あなたは個人の資産を持っていますか？」という質問には、7割が「持っている（68.6%）」と答えましたが、実際に資産を持っている人は少なく、特定の条件を満たさない人に限り、非常に少数派となっているのが現実です。

年齢とともに大きな差が生まれる！

年齢別に見ると、30代以上では資産の保有率が高い一方で、20代では保有率が42.7%にも及ばない結果となりました。特に、30代での保有率が82%なのに対し、20代では37%にとどまることに注目が必要です。つまり、週末に行われる「資産形成セミナー」などを通じて、投資知識やノウハウが集約され、その重要性が見過ごされてしまうのです。

未来への備えはどうする？

将来の資産形成において必要な要素が感じられない20代。その原因は、単にお金がないからだけではありません。多くの若者が資産管理の必要性を感じていないことも影響しています。このような状況を打破するためには、教育やコミュニティのサポートが不可欠です。若者自身が自らの資産形成に目を向け、行動を起こすことが求められています。