
25000年前の古代人類は「居住不可能な」気候の中で生き延びていた
2025-03-17
著者: 葵
人類史の空白を生んだ最終寒期極大期
地球史上でも特に過酷だった最終寒期極大期(約2万6500年前〜約1万9000年前)がありました。この時期は、極地や高山地帯を中心に巨大な氷床が形成され、地球全体の平均気温が現在よりも4〜5℃も低かったのです。
その結果、多くの地域で動植物の生息域が大幅に限られ、特に人類の活動も著しく制約されました。しかし、この厳しい環境においても、人類は生存のために進化し、適応していたことがわかっています。
北半球の高緯度・高地では、この最終寒期極大期に入ると、既に厳しい状況だったにかかわらず、依然として人類の活動が観察されていました。新たな研究では、この時期に生息していた人々が独自の方法で生存を図ったことが確認されています。
具体的には、中国では寒冷地に移動した様々な文化による新たな技術の発展が見られ、青海や甘粛などの高標高地域では、最終寒期極大期に適応した人類の痕跡や遺物が発見されています。特に、古代人類が使用したとされる石器や天然の材料を利用した工具が数多く見つかりました。これにより、彼らが厳しい気候においても食料を得るために何をしていたのかを探る手がかりが得られています。
また、この研究に従事している研究者たちは、出土した遺物が少なからずそれぞれの地域でどのように暮らしていたかを示唆していると述べています。予想以上に人類が未開のはずの地域で生活していたことに驚きの声が上がっています。
その結果、近年の研究は、最終寒期極大期の過酷な気候の中でさえ、人類がしっかりと生存を続けていたことを示しています。これは、人類の適応能力と生存戦略の重要な証拠と言えるでしょう。
さらに、最新の研究によると、温暖化が進行している現代においても、古代人類の生存戦略が何らかの形で私たちにヒントを与える可能性があります。長期的な環境変化に直面した際の人類の適応を学ぶことは、今の私たちにとって非常に重要な課題です。
そのため、今後もこの時代の古代人類の生活方法や社会構造への研究が進むことで、新しい発見があることが期待されています。