心筋に脂肪が蓄積されることが、あなたの健康に影響を与える。知らず知らずのうちに肥満や健康を害する原因となる「エリート脂肪」の存在がある。心筋脂肪の特徴を知り、予防する生活習慣を身に付けることが重要である。

心筋梗塞のリスクを高める「異所性脂肪」

異所性脂肪は通常、内臓脂肪や皮下脂肪といった場所に蓄積されるが、心筋の周囲にも存在するとして最近注目されている。心筋梗塞や脳卒中は、元気だと思っているうちに突然死を引き起こすことがある。その原因は、心筋の周囲にある「心筋脂肪」が元となることが多い。脂肪は皮下脂肪や内臓脂肪のように蓄積されるが、心筋脂肪に悩まされる人が増えているとされている。

医療法人CVICの心筋画像クリニック、五十嵐理事長によれば、「お腹の内側や内臓に脂肪がつくと、生活習慣病を引き起こす原因となり、心筋やその周圍の血管を傷つけて健康を害します。」と警告している。

「心筋脂肪が蓄積されると、生活習慣病を引き起こしやすくなりますが、心筋に脂肪がついていると、心筋や周辺の血管を傷つけて健康を害します」と五十嵐さんは言う。

心筋脂肪は、腹部が増加するなど、見た目に変化が現れることが多い。