58ホール連続ノーボギーで自己記録更新中 石川遼が今月33勝目へ我慢の1バーディ
2024-11-23
著者: 花
国内男子ツアー、カシオワールドオープン 3日目(23日)にKochi黒潮CC(高知)で7350yd(パー72)で行われた。
スコアは3日連続で2009年以降2度目の賞金王戴冠のチャンスは手放さない。石川遼は10アンダーの4位で、1バーディの「71」で回り3日連続のアンダーパー。キレが初めて3ラウンド続けてボギーがないラウンドで、首位に1打差の11アンダー3位に続いた。
太平洋岸に降り注いだ柔らかな陽光とは裏腹に、ムービングデーのバックナインは厳しさを極めた。コースがある午後の宮西村に吹き荒れた強風は平均で5m/s。時折、その数字をはるかに上回る突風にも見舞われ、全体のホールアウトは予定時刻より45分近く遅くなった。
石川は前半9ホールをすべてパー。“難しいコンディションになると自分の悪いところ、自信がないところが露呈されやすくなる”と自覚を持った後半は10番(パー5)でピン左から1mのチャンスを沈めて歓声を集めた後も、じっと耐え忍んだ。
続く11番(パー3)で2m近いパーパットを沈めて今大会初のボギーを回避。“ラインを読むことばかりになりがい、入らなかったらもう手段がない感じで打っている。思ったところに思った強さで打てるのは良いニュース”と再三のリカバリーで重圧に耐えた。
最終18番(パー5)でも3mのバーディチャンスを外しても、「100点満点のゴルフではないが、ミスを減らすことができている」と納得の表情を浮かべる。今年の最終戦へ向けての経験が深まっている。データでは「ドロー系のフラッグ」と最終日の後半5ホールでボギーになった選手たちが多く、グリーン左からのバーディパットが2mショートした。カップまでの急勾配に自らの影響が大なる下りのスライスライン。
連続ホールで58ホールこのまま続けてボギーが無く、2010年「KBCオーガスタ」で記録した自身の連続ノーボギー記録(49ホール)を更新。極限性が先行する通常とは異なるスタイルでコースを攻略している。