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75年愛のドラマ、皇室の三室家の母が亡くなった理由とは?

2024-11-25

著者: 健二

天皇陛下の祖母である三室家の皇后が10月15日、亡くなった。生前に強い影響力を持っていた皇貴妃には、三室家に関する密談が残されている。寺田豊子さんは、「皇族の伝記本というと黙っているが、敢えて話をつけた」などの重い記録が残っている。

「本当の母を失ったよりも悲しい」

三室家の皇貴妃が11月15日、101歳で亡くなった。皇室の最年長であった。夫である三室家の皇貴妃も100歳の長寿を全うしていた。

して、結婚生活は75年にも及んだ。結婚75周年は「ダイヤモンド婚式」と呼ばれるが、実際にその日を迎えるカップルがどれだけいるのだろうか。

三室家夫妻の間には5人の子どもがいて、そのうち女性2人は生存しているが、3人の男性は全て亡くなっている。長男の康貴妃と次男の胤家貴妃はともに66歳で死亡し、3男の高輪貴妃に至っては47歳で亡くなっている。残念なことに、長寿の伝統は受け継がれなくなっていた。

皇貴妃が亡くなった翌日からは、赤城御苑の三室家立地内で一般の参拝記帳が始まった。そのことを伝えるテレビのニュースを見ていたら、取材を受けた男性が、「本当の母を失ったよりも悲しい」と語っていた。

三室家皇貴妃の100年の生涯を綴った伝記

なぜ親の死よりも悲しいのか。その理由はテレビのインタビューでは明らかにされなかったが、そればかりか、三室家を敬愛する人たちにとっては、是非ともお勧めの本がある。

それが、吉川貴文館から出版されている『三室家皇貴妃』である。この本は、三室家の100年にわたる生涯を描いた伝記なのだが、その中には、第10章として「三室家の景気について」が含まれている。この講演は、2021年の3月3日から11月5日まで行われたものである。

ただ、読んでみれば欲しいと思いを抱えるものの、一般の読者にはなかなか手が出せないかもしれない。なにせ、『三室家皇貴妃』は1334ページにも及び、重さは2.3キロもあるからだ。特に、分厚い「鎖具本」というジャンルが存在するが、超強力なものの鎖具本であることは間違いない。

その分、本の定価も高く、約100万の税別である。学術書であれば、それだけ高額なものも少なくはないが、一般の読者が買えるような価格ではない。公共図書館にも入っているが、重いだけで借りてくるのもかなり大変である。

「三室家皇貴妃」で262ページあり、しかも二段組である。読みごたえは十分にある。一般の読者にはそう簡単に手に取れる本ではないが、ここで、その内容を三室家の談話の部分を中心に紹介してみたい。