健康
AKT阻害薬カピラセベルとアンドロゲン除去療法、ADTの併用がPTEN喪失de novoの転移性前立腺癌のrPFSを有意に延長:日経メディカル
2024-11-26
著者: 桜
英AstraZeneca社は11月25日、PTENが喪失したde novoの転移性前立腺癌(mHSPC)に対し、AKT阻害薬カピラセベルとアンドロゲン除去療法(ADT)の併用が、プレセレクテッド・アンドロゲン除去療法(プラスADT)の併用よりも、無増悪生存期間(rPFS)を有意に延長することが示されたと発表した。
サイエンス誌に掲載された結果によると、フェーズ3試験であるCAPItello-281試験の結果が明らかになった。今回の解析時点で全生存期間(OS)は未確定な状態だったが、カピラセベルを併用した場合に好ましい傾向が認められた。
特に、PTENが喪失した場合、従来の治療法では限界がある中で、新たな治療アプローチが求められていたことから、医療関係者の間で大きな関心を集めている。これにより、患者にとっては希望の光が見えてきたとの声も聞かれる。オプションが増えることで、よりパーソナライズされた治療戦略の確立に寄与することが期待されている。