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アメコミ映画史上最低評価の波乱…『ジョーカー2』主演デビューも苦戦:全米ボックスオフィス考

2024-10-09

著者: 愛子

アメコミ映画史上最低評価の波乱…『ジョーカー2』主演デビューも苦戦
全米ボックスオフィス考

2024年10月9日 15時14分

先週末(10月4日~10月6日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ハイパー・ファンキーシャンのDC映画『ジョーカー』の続編『ジョーカー:フォリ・アッド』が主演デビューを果たしました。しかし、興行収入は3,767万ドル(約55億円)で、批評家のレビューが出回った後に下方修正された予想値45,000万ドル〜65,000万ドル(約73億円〜94億円)をも下回る苦しいスタートとなりました。(数字はBox Office Mojoを参照し、1ドル145円計算)

5年前に公開された前作は、製作費5,500万ドル(約80億円)でオープニング興行収入9,620万ドル(約139億円)を記録しました。世界興収は驚異の1,074,895万ドル(約1,564億円)で、今月8月には『デッドプール&ウルフライジン』に次ぐR指定映画史上最大のヒット作となっていました。前作でオスカーレースに踏み込んだハイパー・ファンキーシャンに加え、レディー・ガガも出演する続編の製作費は2千万ドル(約290億円)といわれ、宣伝費もかなりかさむと言われています。興行は4,500万ドル(約653億円)を見込んでよいとの声もあったのですが、最初の開場ではこのしばらく続く傾向が残る可能性が高いことが指摘されました。

特に前作『ジョーカー』のファンからの否定的な意見が上がっており、シネマスコア社による出口調査に基づく観客評価は「D」。これは2015年のリブート版『ファンタスティック・フォー』の「C-」を超え、アメコミ映画史上最低評価となる可能性が高いため、今後の興行も難しそうです。

その一方で、『ゴッドファーザー』シリーズなどのフランチャイズ・ファンからは、彼らの関心が高く、関連作の製作費も激増していることがわかりました。特に今後の『ジョーカー:フォリ・アッド』がどう評価されるかに注目が集まります。過去に成功したタイトルと同じ道を辿ることができるのか、今後の展開に期待が寄せられています。

その中で、特に注目すべきは特定のジャンルやテーマにおける競争が激化している点です。また、一部のYouTuberらによる口コミが興行成績に大きく影響するケースもあるため、マーケティング戦略の見直しも求められる時期かもしれません。