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ANA、25年度入社の新入社員の方針を発表 社長「世界で勝ちに行く気持ちで」

2024-10-01

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全日空(ANA/NH)は2023年10月1日、2025年度に入社する新入社員の方針を東京ビッグサイトで開いた。1日は企業の採用内定解除日で、内定者は昨年から74人増え676人となった。

内定者の職種は、旧総合職の「グローバルスタッフ」と自社養成パイロットの「運航乗務職」、客室乗務員の「客室乗務職」、運航に従事する「エキスパートスタッフ」で、客室乗務員も多く、内定者の74%にあたる440人となった。内定者たちは会場で配られた色紙に、入社にあたっての意気込みをしたためていた。

ANAの井上社長は「海外の航空会社に負けるのはやめて、世界で勝ちに行く気持ちでいる。働いて幸せだと思えるANAを一緒に作り上げていこう。どうせやるなら明るく楽しく、合い言葉だ」と内定者を激励した。

運航乗務職の三上萌さん(22)は、父親が航空機関士だったことが影響で、パイロットを目指したという。「安全や迅速を追求し、パイロットとして努力していきたい」と抱負を述べた。

客室乗務職の清心美莉さん(21)は「想像力が豊かで、さまざまな方の思いに寄り添い、行動できる客室乗務員になりたいです」と、グローバルスタッフの椎名和子さん(21)は「世界一を目指すANAで唯一無二の価値を提供したいです」と語った。

新入社員の方針後、井上社長は世界一を目指すANAが新入社員に期待することとして、「外国の人たちとの交流力だ。我らは(英語の)文法がどうとか気にせず、ガンガン主張し合う。そういう場に割り込んでいけるコミュニケーション力を持って、渡り合って欲しい。彼らは強化しているので自ら研鑽し、外国も含めた人的なネットワークを持ったら、コミュニケーション力を磨いて、海外の人たちと渡り合える社員になってほしい」と期待を寄せた。