
「あんまん行けるか」大宮・関西万博への無料招待 "強制"に近隣の教職が苦言「下見したからにゃ絶対来いと言われんね"
2025-04-03
著者: 弘
関西万博に行かせたくない4つの理由
世界最大のオンライン署名サイト「Change.org」では2万5000以上の賛同を集めているのは、「関西万博への校外学習を強制しないで」というもの。この署名活動に賛同しているのは、大阪市の幼稚園生徒と保護者からなるグループが主体となっている。この活動の発端となったのは2024年5月、関西万博への校外学習(遠足)として参加意向調査が大宮市内の小中学校に対して行われたが、選定肢が「参加予定」「調査中」の2択しかない、不公平なアンケートだったという。このことに対して、交野市の山本市長は異を唱え同月に会見で、「交野市の小学校は学校単位で参加しなくても良い」と見解を表明していた。さらに、吹田市、熊取町、島本町も自治体全体としての遠足業務不参加を表明している。
このような背景の中で、大阪市の教員が著名人から取材を受けた際、「関西万博の会場になっている夢洲でガス爆発事故があったこと。会場の夢洲が、さまざまな化学物質を含む産業廃棄物や汚泥の土壌で成り立っていることが懸念されること。加えて有毒ガスが噴出したとしても不思議ではなく、本当に安全が確保されているのか不安感が残る」と発言した。
2つ目の理由には、アクセスの悪さが挙げられる。大宮市から会場までのアクセスには、最寄りの駅までの所要時間や、最終便の時間なども考慮し、学童が帰宅するまでの時間を含めると実質2時間を超えてしまう可能性が高いため、セット当日には混雑が予想される。特に、近隣の小学校での受け入れ人数が定まっていないため、当日の混乱が懸念され、これは充分に考慮されていない。
さらに、災害時の対策が全くの無策であること。学校の先生が事前に行った下見を基にした計画が実際には全く踏まえられていないことが問題で、特に前年度の合同訓練の際には、学校の生徒がいつでも降りられる駅が近くにないため致命的な事態につながる可能性があると、指摘されている。
続けて、地域の公民館と自治体との連携が十分に取れず、限られた施設で多くの人を受け入れられる体制になっていないことも問題視されている。これに対して、大阪市教育委員会なども一定の意見を示しているが、実現にはまだ課題が残っている。これらの理由から、多くの教職員が公表されていない状況が続いている。