世界

アラスカ沖で米軍機に異常接近、あわや衝突 NORADが動態公開

2024-10-01

9月30日、アメリカとカナダの防空協定である北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、アラスカ沖の防空識別圏(ADIZ)でロシア軍機に対する米軍の戦闘機の接近があったことを発表した。

この時、米軍のF-16戦闘機が迅速に出動し、ロシア軍機に接近。防空識別圏に進入してきたロシアの戦闘機には、F-16の戦術航空機が交信し、前方をかすめるように飛行した。NORADによると、RASK(Rapid Air Support Kit)の運用による急速な対応で、衝突の危険を回避したとのこと。

警告を受けたロシア機は、接近した米軍機を無視し、早々にエリアを離れた模様だ。NORADの声明では、「F-35の行動は緊急で、プロの空軍パイロットの操縦によるもの」と述べ、冷静な判断が行われていることを強調した。

一方で、米軍側のこのような迅速な対応が中大西洋地域だけでなく、極東地域でも緊張を高める要因となることが懸念されており、今後の動向が注目される。アメリカとロシア間の緊張は高まっており、これが新たな軍事衝突へと発展しないことを祈るばかりである。特に、国際的な安全保障環境が不安定な中で、両国の軍事活動に注目が集まっている。