テクノロジー

au回線に訪れた新たな時代、「真の独り立ち」への道とは?

2025-04-11

著者:

期待が高まるKDDIと楽天の新たな契約

KDDIの社長、榎本氏が4月10日、東京の会見で「楽天モバイルとのローミング契約」について発表しました。この契約は、楽天モバイルが自社の基地局整備を進める中で、KDDIが必要な支援を行うことで、楽天モバイルの独立性をさらに高めるものです。榎本氏は、「楽天モバイルが自社で安定したネットワークを持つことが目標」と語りました。

契約の延長と収益の展望

この契約の期間は、最初の「2026年3月末」から「2026年9月末」まで延長されることが決定しました。榎本社長は、「このローミング契約が徐々に減少していくことを期待している」と述べ、楽天モバイルの自立を促す契約であることを強調しました。

楽天モバイルの進展とKDDIの役割

現在、楽天モバイルは自社での基地局整備やネットワーク強化に注力しています。KDDIは、楽天の独立型ネットワークへの移行を支援しつつ、段階的に契約を減少させる方針です。榎本氏は、「中期的に利益が生まれるかは注視すべき」と警鐘を鳴らしました。KDDIの見解では、この契約が一時的な支援にすぎないことを示していますが、長期的な利益が見込めない状況にもあるとしています。

2024年の発表会と新たな挑戦

楽天モバイルは2024年11月、重要な発表会を予定しています。その中では、自社が持つ「プラチナバンド」の重要性について触れ、電波の強化や品質向上を目指す取り組みが発表されると見込まれています。これにより、地元の通信品質が向上し、促進策が期待されます。「つながりやすさ」を高めるためのデバイスやインフラの準備も進められています。

KDDIと楽天、共に目指す未来

この新規契約が成立することで、au回線を通じた通信サービスがどのように進化するのか、非常に関心が集まります。2026年9月までの楽天モバイルの変化や、その後の進展に注目が寄せられ、さらなる戦略が模索されていることが伺えます。