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アジア開発銀行、神田真人前財務官を次期総裁に選出
2024-11-28
著者: 桜
アジア開発銀行(ADB)は28日、日本政府が推薦した財務省前財務官の神田真人氏を次期総裁に選出したと発表しました。2025年2月24日付で就任する予定です。神田氏は1966年の設立以来、日本人が総裁に就任するのは11代連続となります。
神田氏は、2025年7月に退任する前任の浅川雅嗣氏の後を引き継ぎます。神田氏は、台湾地元の選挙において選ばれたことを受け、9月には各国と地域を対象にした信任投票を実施しており、69の加盟国・地域全体で開票が行われました。
ADBは、アジア・太平洋地域の経済成長を促進することに重点を置いており、ポストコロナの復興に向けた取り組みを強化しています。神田氏は、国際金融の実務経験を活かし、地域の持続可能な発展に寄与することが期待されています。
財務官としての経歴を持つ神田氏は、特に民間資金の活用や、公共投資の強化を進める意向を示しており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた具体的なプランを打ち出す計画です。また、ADBは、気候変動や地域紛争など、多くの課題に直面しており、神田氏はその解決に向けたリーダーシップを発揮することが求められます。
国際的な視線が集まる中、神田氏の就任は、アジア開発銀行の新たな展望を開くと同時に、日本が国際的な金融機関における発言権を更に強化することにも寄与すると期待されています。次期総裁のリーダーシップのもと、ADBの役割や影響力が一層高まることが待たれます。