
バーチャル職業のトレンドは「VR」から「ARグラス」へ
2025-03-29
著者: 芽依
リサーチファームのCounterpointによると、AR/VR業界に関する最新レポートが公開されました。VRヘッドセットの出荷台数が減少傾向にあり、バーチャル職業のトレンドはヘッドセットからARグラスに移行していると言われています。
減少するVRヘッドセットの出荷台数
Counterpointのレポートによれば、2024年のVRヘッドセットの出荷台数は減少しており、前年比で12%減となる見込みです。そして、2024年の第4四半期だけでも5%の減少が予測されています。例えば、Metaによる比較的安価なMeta Quest 3sがリリースされるものの、大きな出入りにはならないとされています。
一方で、VR市場の中でもMeta Quest 3sは好評を博しており、マーケットシェアも拡大しています。それとは逆に、価格の高いApple(アップル)のVision Proは需要が低下しています。
一方でARグラスへの関心が高まる
アナリストの見解によれば、今後2年間でVR市場が成長することは難しいと予測されています。その主な理由はコストの不満や、重い装置が長時間使えないことです。これらは、ここ数年言われていることですが、技術的に解消するのは難しいのが現状です。
VRヘッドセットの減少と相反して、企業・消費者からの注目が高まるのがARグラスです。Counterpointの予想では、今後2026年に向かってARグラス市場は30%の成長を見込んでいます。
Metaでは、Ray-Banとのコラボグラスが注目されているほか、さらなるコラボプロジェクトや開発競争が激化しています。この1年で何十万というARグラスを世に出すことになりそうですが、重要なのはその実用性です。
特に注目されているのが、軽量化と使いやすさで、日常的に使える機能性が求められています。マルチモーダルAIを搭載した、視覚の共有ができるAIアシスタント機能に対する期待も高まっています。
今後の展開が楽しみなARマーケットですが、Google(グーグル)やSamsung(サムスン)が進行中のVRヘッドセットProject Moohanとの並行開発がどのように進むのかも注目です。また、2023年のCESでもARグラス関連のブースが非常に多く見られました。
ARグラス市場の発展が期待される一方で
効果的な活用方法やブランディング戦略が今後の成功に繋がることでしょう。