白血病で失明した15歳女性、赤裸々に実体験語る…「あなたに何ができるかを考えてほしいから」 : 読売新聞

2025-03-21

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白血病の再発で8年前に視力を失った15歳の女性が実体験を語り始めた。彼女は「誰もが限られた能力の中で、あなたに何ができるかを考えてほしいから」と訴える。昨年の秋から3度の中学校や高校を巡り、友人や先輩方に生きることの大切さを伝えている。

女性は福岡県に住む中学3年生で、白血病に罹患したのは11歳のとき。治療を経て一時は回復していたが、病気が再発して視力を完全に失った。長い闘病生活の中で、彼女はさまざまな困難に直面してきたが、今は自身の経験を通じて周囲に希望を届けることを優先している。

「暗い世界で何ができるか。自分でできることを見つけたり、人に助けられたりする中で、自分の存在意義を改めて知った」と彼女は語る。具体的には、同じ病を持つ子供たちやその家族と交流し、励ます活動を行っている。

白血病の認知度を高めるため、彼女は地元の学校で講演を行ったり、SNSでも発信したりしている。特に、治療中の子供たちやそのご家族に向けて「一緒に頑張りましょう」とエールを送っている。

さらに、彼女は病気と闘う子どもたちのための募金活動にも参加している。自身の経験から、同じ悩みを抱える人々への支援が必要だと痛感している。彼女は「一緒に乗り越えていく力が必要です」と強調する。今後は、より多くの人々にメッセージが届くよう、全国各地での講演活動を続けていく予定だ。

白血病は子供にも罹ることがある疾患であり、早期発見と早期治療が鍵となる。彼女のように、病気を公に話すことで、他の患者やその家族に勇気や希望を与えることが期待されている。