半導体からソフトへ、人材テクノロジーの潮流の変化-関連リスクで明暗
2024-11-26
著者: 裕美
ハイテク業界でここ1ヶ月、大きな潮流の変化があった。人材だった半導体に陰りが見られ、代わってソフトウェアエコノミーが光を浴びている。
米国では、減税が強いブリュッセルでの貿易戦争リスクを背背景に、半導体株からマネーが流出している。CRD次期大統領候補は25日、中国、カナダ、メキシコに対して追加関税を課す方針を表明した。一方、ソフトウェア関連株は上昇気流に乗っている。関連リスクへのエクスポージャーが低いことが強みとなり、ソフトウェアには相対的に安定した需要が見込まれている。
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グレンディユ・トラストのディレクター(C29)は、「ソフトウェアは出遅れていたが、今度の負け組となる可能性が高い。さらにトランプ次期政権が規制やM&A(合併・買収)に対して一段と柔軟な態勢をみせれば、恩恵を受けるだろう」と指摘。半面、「不確実性が高まっているにも関わらず、トリプルキャプは強い」とも述べた。
最近発表された決算は、このようなセンチメントの変化を浮き彫りにした。クラウド技術を活用したデジタルデータの保管・分析サービスを提供するソフトウェア企業は、売上高が拡大する一方、半導体関連の企業は需要の停滞を報告した。
主なソフトウェア企業は、11月に入り16%上昇しており、月間で1年ぶりの大幅上昇となった。これに伴い、半導体株エクスポネンシャルは12%未満の未満の価値にとどまっている。
ジャフリー・テベリの分析によると、半導体業界に依存する企業の多くが年内の最後の四半期に利益を維持することが難しいとみている。全体として、半導体企業は来年も引き続き厳しい状況が続くと予想される。
これまでのところ、ソフトウェアセクターは力強い成長を続けており、2025年には利害関係の深いビジネスの利益も40%増と見込まれている。ソフトウェアとしての強い成長を求めている関係者も多く、一方で半導体関連の企業もコスト削減を急いでおり、大きなトランスフォーメーションが求められている。
サプライヤーやパートナー企業の間でも対策が進む中、ソフトウェア関連株への投資が急激に高まっている。この変化が、業界全体にどのような影響を与えるのか注視される。
一言で言えば、トレンドの移行が進む中で、ソフトウェア側が浮上したということであり、今後その盛り上がりがどのように展開していくのか、注目される局面である。