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ブラジル、中国の「一帯一路」と連携 参加は見送り - 日本経済新聞

2024-11-20

著者: 結衣

【サンパウロ=水口二季、リオデジャネイロ=田島亨】ブラジルを訪問中の中国の習近平国家主席とルラ大統領は20日、首都ブラジリアで会談した。中国の広域経済圏構想「一帯一路」とブラジルの発展を連携させることで合意した。

ルラ大統領は18日から20日間の期間中に開かれたG20サミットに出席した後、国賓としてブラジルを訪れた習主席と会談した。

会談では、中国のブラジルへの投資が話し合われ、両国が経済関係を強化する意思を改めて確認した。特にインフラ整備や農業協力、環境保護においてさらなる協力が期待されている。

ブラジルの農業は主要な輸出産業として位置づけられており、世界最大の大豆輸出国でもある。このため、中国市場の重要性が高まっている。

ただし、ルラ大統領は、ブラジルが一帯一路に正式に参加するかどうかについては明言を避けた。彼は「我が国としては、各国とのバランスの取れた関係を維持していく必要がある」と述べ、他国との外交関係も重視する姿勢を示した。

ブラジルと中国の経済交流は今後も進展が期待されており、特にデジタル技術や再生可能エネルギーの分野においても協力を進める計画がある。両国の関係進展が、南米地域全体に与える影響にも注目が集まる。