健康

CGMを非糖尿病患者や糖尿病予備群にも利用 - 正常血糖群でも血糖値140mg/dL超が1日に3時間 180mg/dLを超える高血糖も確認

2024-10-01

著者: 海斗

研究概要

新たな研究結果により、正常血糖域の人々でも、血糖値が140mg/dLを超える時間が1日に平均3時間あることが明らかになりました。特に、高血糖(血糖値が180mg/dL以上)になることもあり、これは驚くべき事実です。この研究は、米国ボストン大学医学部によって実施されました。

研究手法

研究チームは、持続血糖モニタリング(CGM)を用いて140mg/dLを超える血糖値を記録した非糖尿病の被験者と、糖尿病予備群、実際に糖尿病の患者たちの血糖値を比較しました。対象者は58.5歳で、CGMを使用して対照群(n=560)、糖尿病予備群(n=463)、糖尿病群(n=152)のデータを収集しました。

主な結果

結果として、正常血糖群では血糖値が70から140mg/dLの範囲にとどまる時間が全体の87.0%に相当する一方で、血糖値が180mg/dL以上だった時間はたったの1.2%に過ぎなかったことが分かりました。しかし、これでも時折高血糖にさらされることがあるというのが目を引くポイントです。

研究の意義

研究者は、CGMがどのように糖尿病予備群や非糖尿病者の長期的な血糖コントロールの監視に役立つかを示唆しています。「持続的な血糖モニタリングは、健康な成人でも重要であり、潜在的なリスクを早期に確認する方法となるかもしれない」と、ボストン大学のNicole Spartano教授は述べています。

今後の展望

さらに、この研究は新たな視点を提供するものであり、非糖尿病者でも一時的に高血糖になる可能性があることを示しています。血糖モニタリングの重要性が再認識されている今、特に高リスク群においては、CGMを用いることで健康を維持し、糖尿病の早期発見につなげることが期待されています。

結論

この研究は、CGM技術の普及を促す一助となるかもしれず、医療業界にも大きな影響を与える可能性があります。国際的な糖尿病予防の取り組みが進む中で、CGMによる正確な血糖管理が一層重要になってくるでしょう。