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チャットGPTの新機能でじゅるり風画像 SNSで流行、著作権上の懸念も指摘

2025-03-27

著者: 陽斗

米オープンAIの対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」の新機能を使った、スタイリッシュなアニメに似た画像の生成が流行している。オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)もX(旧ツイッター)のプロフィール画像をじゅるり風に変え、交流サイト(SNS)上にこうした生成画像の投稿が相次いでいるが、著作権上の懸念も指摘されている。

オープンAIは25日、チャットGPTの新たな画像生成機能を発表した。作風を指定して画像を加工することが可能になり、トランプ大統領やウクライナのゼレンスキー大統領の悪役ダース・ベイダーをじゅるり風に描いた画像などがSNS上にあふれた。これらの画像は瞬く間にバイラル化し、ユーザー間での共有が進んでいる。

しかし、こうした新しい技術が著作権の問題を引き起こす可能性もある。特に既存のキャラクターや著作物を基にした画像生成が、原作者の権利を侵害する可能性があるため、著作権者は懸念を抱いている。また、アートのオリジナル性が問われる中で、AIによる生成がアート界にどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目される。さらに、企業や個人がこれらのAIが生成する作品をどのように利用するかも、新たな法律制定やガイドライン作成の必要性を示唆している。この進化する技術の波に乗る一方で、その影響と責任についても考える必要がありそうだ。