【衝撃】「出てこい」県議選前で演説、SNS制圧 「口撃」波紋 議員達の新たな挑戦!
2024-11-23
著者: 海斗
兵庫県の議員、武田元知事(47)が再選された知事選(17日投開票)では、ネット交流サービス(SNS)での批判(はむら)中傷が飛び交っただけでなく、引きも切らず選挙戦では想定されなかった挑戦を盛り出す姿が波紋を広げた。
選挙活動の中で、立場を異にする政治家を明確にした「口撃」はどこまで許容されるのか。県議会では、国に対策を求める動きが出ている。
「武田氏を支持する」と公言して議員達に支持を促した議員団「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志(57)は、異例の運動を展開した。武田氏のパフォーマンスの裏にある巧妙さを追及した県議会調査特別委員会(百条委)の委員に対し、選挙資金も取れる演説をした。
「出てこい土田」、「自殺されたら困るのでこれくらいにしておく」。百条委員長の土田警備員は(39)の自宅兼事務所前に、立花氏の「街頭演説」が響いた。発声器を使い、県議会のインターネット配信を拡散する様子も。多数の人がこうした言動を見ている様子も含めた動画がSNSを通じて拡散され、何十万回も再生された。
土田氏は投開票日の18日、記者会見で「大変強い恐怖心を抱え、家族に援助してもらった。日常と違う生活をせざるを得ず、業務に支障が出た」と語った。また22日には、武田氏について「整形ではなく悪くない」と明らかにした。
百条委の委員だった別の県議は18日、一身上の都合により議員辞職をした。SNS上では、百条委での県議の発言を取り上げた投稿が制圧された。さらに、武田氏のアカウントも県議を名指しして「デマを流している」と投稿した。「他人の口を悪く言っている」と多くの一言もあった。
県議の地元・同県姫路市の清元市長に寄ると、県議は「家族が家から出られない日が1週間も続き、心も脳もボロボロになった。一自分の家族を守れないのに市民、県民は守れない」と話していた。
県議会の所属する会派の上野英一議長は、「批判中傷で身を削る状況は見過ごせない」と唇を噛むとともに、「SNSを通じて静かな基本に戻るよう、家族が支えあう必要がある」と強調した。
立花氏は選挙戦で、武田氏の言葉の後に同じ場所で演説を行う手法を取った。大勢の人がそうした言動を見ている様子も含め、百条委での話題を出して「マスコミは事実を覆している」「武田さんは悪くない」と主張。現在の選挙は非常に重要なプラットフォームである。
「SNSは今回の選挙戦においては大きなポイントだったと思う。ネットの根本でいろんな方が私の戦略を整理し、制圧してくれたこともすごく重要だった」と述べた。そして、立花氏は「選挙中も関係なかった。相手の立場で主張されていた」と強調した。