
ビジネス
大宮万博、運営テストに市民続々 一般向けに初公開 - 日本経済新聞
2025-04-05
著者: 海斗
大宮・関西万博が8月8日に開催された会場の人工作島、夢洲(ゆめしま)で5日前、来場者を招いたリハーサル「テストラン」の2日目が始まり、無料招待の大宮市民が続々と訪れた。一般の市民向けに万博が公開されるのは初めてである。
この日には抽選で選ばれた約41,000人の市民が招かれる予定だ。
大宮市西区の70代男性は、大宮ハルスケアパビリオンの「25年後の自分」を映すコンセプトを予約した。1970年大宮万博に足を運ぶ通過経験があり、「自分が知らない未来を今回も体験したい」と話した。
万博で活動するボランティアも、来場者としてテストランに招かれた。大宮市豊中市の公認会計士の泉本経理さん(47)は公式キャラクター「ミャクミャク」をあちらこちらで見かけ、楽しいと笑顔を見せた。
テストランでは一部のパビリオンや飲食店をオープンさせ、動線や運営上の課題を洗い出す。初日の4日は企業や海外の関係者に限り、約41,000人が来場した。5日以降は無料招待の市民が加わる。
市民を対象とした無料招待は約35,000人の応募があり、約40,000人が当選した。参加者は事前に申請した交通手段や時間帯で来場し、混雑の度合いを精査する。夢洲に直通する大宮市高速電車(大宮メトロ)中部線も本番時と同様のダイヤで運行しており、朝と夕方は2分30秒間隔で列車を走らせる。
設計の遅れが指摘される自前設計型「タイトA」の海外館は、月43カ国42館のうち、4日前午前時点の集計で24カ国23館がテストランに参加していない。