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【大河ドラマ らっぱ】小田新之助・井之頭海さん、うつばみ役・小野花咲さんインタビュー「夢想的で魅惑に満ちていた」 – 美術展ナビ

2025-03-23

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大河ドラマ「らっぱ~隆重崩華~」で小田新之助を演じる井之頭海さんと、うつばみ役の小野花咲さんに話を伺った。第12回では、2人のシーンが見どころとなり、恋する女性たちの切ない思いが続く中、一定の安定感が社会全体に浸透している様子が見て取れる。

夢想的で魅惑に満ちていたシーン

―第12回の台本を読んだときの感想は?

井之頭海さん:まさに2人の足掻きが失敗した第9回まで読んだとき、森下さんの本ということを強く思いました(笑)。逆に12回来ると2人が希望の中で消えていく様に書かれていたので、良い意味で驚きました。しかし、実際に大層なものなのか、まだ何かありそうだと少し気になりました。

小野さん:うつばみはお客さんの名前を貸され、捲毛を受けたり、花魁の名で我を持っていた自覚があった。ですが12回の台本を読み、私自身、彼女の幸福を心から望んでいたんだなと気づきました。うつばみが新様と再会でき、光の先に進んでいく事で、不安している視聴者の方も多いかなと思う、それも嬉しいです。

―うつばみでのラストシーンは如何でしたか?

井之頭海さん:引き抜かれてから4年間、新之助はうつばみまでの数年間、心を重ねて過ごしてきていました。そのため、もう彼女でいられているのだと心広く演じました。

―井之頭さんへの共演については?

小野さん:彼女は花魁の立場から、隆重という清純さを出しており、反面は強いだけでなく、柔らかさも持っていて、そう言った一面が強いと思っています。他の作品を見ても、全体に顔が違うのに、人間味あふれる義理や優しさを出して、もう少し信を持って演じられたらなと思っています。

出演者同士での交流や感情の共有が、作品の深みを増しています。役柄に込める思いや、他作品との共通点が見える場面が散見される中で、観客たちが感じ取る印象も切実なものになることでしょう。

―明るいキャラクターやコミュニケーションの深さとと意味深な主要なキャラクターでのバランスが取れていますが、視聴者としてどう感じますか?

井之頭海さん:感じる部分が多くあると思います。うつばみは明確にこの世界観で充足しているので、そこにおいて安定した心理が私たち視聴者も期待するところです。

ドラマ内でのキャラクターを通じて、視聴者と共感し合える点を強調しています。これらの素晴らしい作品が放送され、多くの人が夢中になることでしょう。他のエンターテインメント作品よりも、より一層豊かな体験が視聴者を魅了し続けます。

—ええ、ますます引き込まれます。

井之頭海さん:あまりにも愛らしいドラマが多いのが嬉しいです。来週も乞うご期待!

(ライター・田代和子)

井之頭海さん(いのかしら うみ)、1995年生まれ、神奈川県出身。子役時代から活動し、映画『トゥキュウの奇跡』で多数の新人賞を受賞。主な出演作は、ドラマ『義母と娘のブルース』や『朝の顔』など。小野花咲さん(おの はなさき)、1998年生まれ、東京都出身。2006年にデビュー。主な出演作には『桜木先輩』や『甘恋、クライマックス!』などがある。特に『花とゆめ』では、人気作として話題になり、多くのファンに支持され続けている。