10月に松山市の道後温泉街で行われた秋祭りでは、神輿（みこし）を担ぐ「縁合わべ」に参加した男性（50）が、複数人から暴行を受けて重傷を負う事態が発生しました。愛媛県警松山東署は男性が被害にあった経緯を調査しています。

事故が起きたのは、道後地区の湯之町大神輿の担ぎ手。男性は10月17日に「道後八ちゃん会」による神輿担ぎに加わった際、多数の参加者に囲まれる形で暴力を振るわれ、頭や肩を骨折する重傷を負いました。市内の病院で全治2か月の診断を受け、同15日に同署に相談があったということです。

クラウドファンディングで支援を募る声も上がっています。被害者の回復を支援するために、地元の人々や祭り関係者が尽力しています。一方、祭りの運営側はさらなる安全対策についても議論を重ねている段階で、今後の祭りの開催方法に変化が出るかもしれません。

地元コミュニティはこの事態に憤りを示し、神輿の担ぎ手を含む祭りの参加者の安全を確保するための規制強化を求めています。地元の神社もこの問題に対して、安全な祭りの在り方を再考する必要があるとしています。今後、祭りの参加者には事前登録や参加資格の確認などの新たな取り決めが設けられる可能性があります。

同会の関係者は「このままでは死者が出る」と警鐘を鳴らしており、さらなる暴力事件を防ぐための施策が急務とされています。