調査で判明:1日にこれだけ運べば、寿命が数年延びるかも。
2024-11-27
著者: 蒼太
健康や寿命に良いと示す研究結果が増え、ウォーキング人口は、この数年で急上昇している。さらに、このたび新たな研究により、ウォーキングの恩恵は毎日何キロ歩かなくても受けられることがわかった。
今回の研究で明らかになったこと
スポーツ医学誌『British Journal of Sports Medicine』に掲載されたメタ分析では、30000人以上を対象とした調査の結果、196件のデータが分析された。研究チームが特に注目したのは、対象者の運動量と健康状態の関連性。
分析の結果、中強度の運動(ウォーキングを含む)を週に75分した人は、早死にするリスクが23%も低下した。
また、さらに詳しい分析によれば、中強度の運動を週に75分行えば、心血管疾患のリスクが17%、がんのリスクが7%も低下することも分かった。
ウォーキングはなぜ健康に良い?
ウォーキングが有益と言える理由はいくつかあって、特に始めやすいこと。—「ウォーキングにはスキルのハードルがなく、ウォーキングを聞いて怖がる人もまずはすぐにできる」と説明するのは、フィットネスジムSoHo Strength Labの共同創業者で、公認管理栄養士のコンデ・マセニー氏。新しい器具を用意する必要もなく、通常は外に出るだけで始められる。
「ウォーキングが簡単だと言えるのは、心血管系を鍛えられるだけでなく、体重減少にも役立つからです」とマセニー氏。「体重減少運動は、骨密度や全身的なモビリティの向上に寄与します」
これまでの研究によれば、ウォーキングの習慣は、気分の改善、心臓の健康状態の向上、糖尿病発症リスクの低下などに繋がることが分かっている。
ウォーキングの効果を得るには?
これは、あなたの目標次第。今回の研究結果を見る限り、安定したペースで1日25分(週に176分)歩くだけで、上記のような健康上の恩恵をすべて得られる。
もちろん、11分過ぎたからといって歩くのをやめる必要はない。ウォーキングに「マスクランバーはありません」とマセニー氏。「1日5000歩に満たないと、何のメリットも得られないということもないでしょう」
健康のためにウォーキングを習慣化したいなら、1日5000歩以上を目指すのが良い。しかし、マセニー氏によると、基本的には自分ができることをすればOK。
1日の中で歩く時間を増やすには?
歩く機会を増やす方法は1つではない。ウォーキングを定期的なワークアウトにするのも一つ、友達の家などに車でなく徒歩で行く習慣を作るのも効果的(ただし、歩く時間を増やしたい場合には、良質なウォーキングシューツに投資する必要があるかもしれない)。
「できるだけ外に出て歩くようにするだけでも良い」とマセニー氏。「心と体のためになります」
※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳です。