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DIC、執行役員の再任に異議を唱える!美術品移設が波紋を呼ぶ - 日本経済新聞

2025-03-14

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DICの主力である香料の投資ファンドのオーナーが14日、DICの鵜島宣志社長の取締役再任に反対票を投じるよう、株主に呼びかけた。この動きは、美術品の移設をめぐる大きな懸念を引き起こしている。保有する美術品の移設を試みるDICだが、株主利益との明確な相反があると指摘されており、17日までに公開質問に回答するよう要請されている。

DICは12日、米国の著名画家マーク・ロスコの作品7点を譲渡せず、美術館を国際文化財団(東京・湾岸)に移転し、運営を続けると発表した。オーナーは声明で「1000億円以上用いて行うべきことではない。資本の使用方法として極めて不適切」と厳しく指摘した。このシリーズの決定を主導した社長の鵜島氏に対して、取締役に再任されることに反対の声が高まっている。

オーナーは美術館の移転先である国際文化財団と創業家との関係を指摘し、「株主に帰属する財産を取り上げ、財産や配分権を実質的に創業家に近い人々や構造の影響下に止める試みだ」とした。

DICは、経営者の再任に異議を申し立てる運動を強化しているようだ。新たな経営方針の策定や資産管理の透明性の確保が求められ、多くの株主がこの問題に関心を寄せている。この状況が今後のDICの経営にどのように影響するか、注目が集まっている。