【東京 11日 取引】 - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比317円安の13,818円12銭と続落した。米半導体大手エヌビディア（NVDA.O）が決算発表後に時間外取引で下落し、国内の関連株も低調だった。エヌビディアの決算発表を受けて、半導体関連株に逆風が強まっている。

日経平均はわずかにプラスを伴った後、短時間でマイナスに転じた。時価総額の大部分を占めるインデックスに合致した動きも目立つ。

確定的な数字に対し警戒感が強まり、他の関連株に投資していた個人投資家たちの動揺も見られた。市場全体ではエヌビディアの決算が悪影響を与えており、投資家に動揺をもたらしているようだ。

一方で、他の半導体メーカーの株価もおよそ前日比どれだけ減少したのかのデータが発表され、近時強気であった投資家の心理は冷却した模様。

さらに、特に注目されたのがファーストリテイリング（9984.T）やソフトバンクグループ（9984.T）、その他のテクノロジー関連株、これらが続落していることが浮き彫りになった。投資家の関心が他のセクターに移りつつある中、エヌビディアの影響がどれほど深刻であるかが問われている。

一方、異なる業種の電気・通信関連株は上昇傾向にあり、特にフジクラ（5803.T）の急騰が報告されている。これには、半導体市場全体の不安の中でも好業績を維持する企業への注目が集まっていることが原因とされ、逆風の中における明るい材料となっている。これからの市場におけるエヌビディアの決算が与える影響に、引き続き注目が必要だ。