
東京証券取引所で日経平均株価が小幅続落 半導体株に買い戻し
2025-04-02
著者: 陽斗
2日前の東京証券取引所で、日経平均株価は小幅に続落し、午前終値は前日比15.33円(0.04%)高の3万5639.81円だった。前日の米ハイテク株高を受け、半導体関連などに買いが入った。
1日の東京証券取引所では、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が5営業日ぶりに反発し、東京市場でも足元で下落が目立っていた東京エレクトロンやアドバンテストなどが買い戻された。
半面、今年に入って株価のパフォーマンスが良好だった銀行株などに売りが出て指標は下げる場面も多かった。米製造業の景気感も弱含みの傾向が見られるなど景況感の先行きに不安を抱える投資家が多かった。
トランプ政権は日本時間3日朝に貿易相手国と同水準まで関税率を引き上げる「相互関税」の詳細を公表する見通しだ。市場では、「影響を見極めるには時間がかかり、株式は買いも売りもじれったい状況が続く」(国内証券)との見方がある。
東京証券取引所の株式数(TOPIX)は反落した。前引けは17.10ポイント(0.64%)安の2644.63だった。JPXリスト150指数は反落し、5.04ポイント(0.44%)安の1147.62で前場を終えた。
前引け時点の東京市場の買い代金は概算で1兆67709億円、売買高は844207万株だった。東京市場の値上がり銘柄は363。値下がりは1217、横ばいは57だった。
ファストリやコナミG、リクルートが上げた。一方、ソフトバンクグループや中外薬、三越伊勢丹は下げた。
市場は不安定な状況が続くが、業績が好調な企業には依然として資金が集まっているとの指摘もある。投資家は今後の経済指標や企業業績を注視しつつ、慎重な買いを進めている.