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東証大引け 日経平均、3日ぶり反発 米株高も午後続き悩み
2024-11-22
著者: 葵
22日の東京証券取引所で日経平均株価は3日ぶりに反発し、終値は前日比257円68銭(0.68%)高の3万8283円85銭だった。21日の米株式市場で主要3指数が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行した。
前日の東証の終値は3週間ぶりに節目の3万8000円近くまで下落したが、短期的な自律反発を狙った買いも入った。
特に、20日に発表された米半導体大手エヌビディアの好決算を受けて、21日の常時取引で上昇に転じたことが、東京エレクトロンやアドテスとの連動銘柄の追い風となった。新しい材料が市場に出た影響か、短期売買の活発化が見られた。
日経平均の上げ幅は午前に400円に達する場面もあったが、午後には明確な上昇追いの材料を求め、また利益確定の売りも見られ、上値を重くした。
今年の日経平均の価格帯別売買高は3万78000〜3万79000円の水準で最も盛り上がり、同水準では売り圧力が強まる傾向がある。日銀が12月の金融政策決定会合で金融緩和を引き上げるとの見方が高まっており、円高進行や金利上昇への懸念も買いの手を鈍らせる要因となった。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発し、終値は13.72ポイント(0.51%)高の2696.53に達した。JPX-400は3日ぶりに反発、4.54ポイント(0.38%)高の1190.59で取引を終えた。
また、東証プライムの売買代金は概算で3兆6789億円、売買高は16億8134万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1116、値下がりは470、横ばいは59だった。
ファストリやニトリHD、リクルートが上げた一方、スズキやニッサン、和光堂は下げた。