ビジネス

東証大引け 日経平均4日ぶり反落 FOMC前に手控え TOPIXは6日続伸

2025-03-19

著者: 芽依

19日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比493円54銭(0.25%)安の3万7751円88銭で取引を終えた。日本時間20日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に手控えムードが強まったほか、安値引けとなった。相場全体は冷え込み、特に半導体関連の一角などが下落した。

前引け時点で日経平均株価がFOMCの結果が発表されると日経平均は株価指標先物主導で280円ほど上昇する場面があった。しかし、政府の金利政策が現行の0.50%で維持されることが事前の市場予想通りなら、後場は買いの勢いが鈍化する見込みである。20日にはFOMCの結果が発表される。

FOMCも金利政策の維持が確認されているが、トランプ政権下でのインフレ再加速への懸念も浮上しており、利下げ見通しに不透明感も漂っている。20日は東京市場が春分の日で休場ということもあって、手控えムードが継続した。

半導体関連やハイテク株は下げた一方、商社やトヨタなどの大手株の買いが続いている。バリュー株(割安株)の投資を進めていることが知られるバフェット氏の買い増しが、時価総額や流動性が高い大手株を中心に進められているとの見方もあった。

19日、東証プライム市場に新規上場したJX金属は9時26分に公開価格(820円)を上回る843円で初値を付けた。大引けは874円だった。

東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、終値は前日比12.40ポイント(0.45%)高の2795.96。2024年12月27日以降の高値を更新し、24年8月27日~9月3日(6日続伸)以来の連続記録となった。JPXプライム指数は4日続伸し、6.06ポイント(0.50%)高の1209.47で終えた。

東証市場の売買代金は概算で4兆6380億円、売買高は1844億株だった。東証市場の値下がり銘柄数は507、値上がりは1066、横ばいは64だった。

アドバスト、ソフトバンクグループ(SBG)、ディスコ、ファルコが下落した。一方、リクルート、伊藤忠、信越化、京セラが上昇した。