
ビジネス
ドルのヘッジコスト上昇-トレーダーがさらなる変動に備え
2025-04-08
著者: 芽依
ドルのヘッジコストが上昇し、トレーダーが来るべき市場の不安定性に備えて身構えています。トレーダーは、2022年11月の米大統領選を制した後、最も高い水準となっています。トレーダーは今後、ボラティリティ(変動性)がさらに高まると見込んでいます。
ブルムバーグ・ドル・スポット指数に連動した1週間物オプションのコストは、3%増加。過去9営業日のうち8営業日で上昇しています。
ブルムバーグ・ドル・スポット指数は7日に0.6%上昇。同日、トランプ大統領は中国に対する50%の追加関税を強化し、日本との関税を巡る交渉に言及。前週のトランプ氏の関税発表後に2022年以降の大幅安を記録しましたが、そこから急反発した。
ドルは今年1月~3月期に3%近く下落。トランプ氏の政策の影響を受けた懸念的な見方が後退したものの、トランプ政策内でのメッセージの食い違いや関税発動に関する二転三転も、ドルへの信頼を損なう要因となった。
市場の不透明感を示すデータもある。米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、投機的な投資家はここ数週間でドルへの強いポジションを大幅に増強。この3月には弱気波及が見られた。
なお、今後の市場状況には注視が必要。特に、2023年の第4四半期に関しては続く不透明な状況、トランプ氏による政策の影響が続く可能性が高い。関連する統計やデータからは、投資家がさらにリスク回避に動く可能性が示唆されている。