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ドル円相場150円台に急落!「リスクオフのオフ」が押し寄せる - 日本経済新聞

2025-03-25

著者: 芽依

24日の欧米市場を取引場として円相場が急落し、3日以来の1ドル=150円台後半をつけた。トランプ政権の関連税政策がさほど進展しないとの受け止めから市場参加者のリスク回避(オフ)ムードが高まっている。

この「リスクオフのオフ」が「低リスク通貨」として極端に円を買い進める強気に追い込んだ。足元の米株高や米国債市場の下落(利回りは上昇)、円の下落は月末の3月の四半期末が近づいた影響も大きい。

市場では、米国の金利動向、特に中央銀行の政策発表に注目が集まっている。今後のFRB(連邦準備制度理事会)の政策金利の見通し次第では、さらなる円安・ドル高の可能性がある。

また、世界経済の回復が遅れる中で、円は避難通貨としての役割が期待されるが、特定の経済指標の発表が市場に与える影響を過小評価することはできない。このため、投資家は今後の展開に注意深く目を光らせている。