短気は毒! 怒りっぽい人は心血管病のリスク高く | ヘルスデイニュース
2024-11-23
著者: 海斗
怒りの感情は、血管が一時的に収縮し、長期的には心血管病の発症リスクを高める可能性があることが、新たな研究で示された。ミコロンビア大学の主治医である大地新保氏によるこの研究の結果は、米国心臓協会の「JAHA」に掲載された。
新保氏は、18歳以上の成人280人を対象に、ランダム化比較試験を実施し、怒り、不安、悲しみの感情が血管内皮機能に与える影響を調査した。研究対象者の中には、心血管病患者、高血圧、糖尿病、肥満、精神疾患などのリスク因子を有する人々が含まれていた。
研究結果では、怒りを感じる人々は高血圧と関連があることが示され、特に反応が強い集団では心血管の健康への影響が顕著であった。具体的には、怒りを感じた後3時間以内に血圧が上昇したという。
また、この研究では、怒り(72人)、不安(72人)、悲しみ(69人)、中立的な感情(69人)を誘発するタスクを行い、それぞれの感情がどのように血管に影響を与えるかを評価した。怒りの影響を受けた参加者は、心血管の機能低下を示し、その後、およそ40分間その状態が続くことが観察された。また、今回の研究は、心血管の健康を保つために、感情の管理がいかに重要であるかを示唆している。
新保氏は、今後の研究では、運動やストレス管理手法の導入が、心血管の健康に寄与する可能性についても考慮する必要があると述べた。今回の研究から得られた知見は、怒りのコントロールが心血管疾患の予防につながるかもしれないことを示唆している。
心の健康を保つためには、リラクゼーション法やマインドフルネスの実践が効果的かもしれない。特に、怒りを抑えることが心血管の健全性を保つために重要であることが強調されており、感情管理の技術を身につけることで、より健康的な生活を送る手助けになるだろう。