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Face IDでアプリをロックできる新機能「iOS 18」を試してみた 便利だけど悪用は危険!

2024-10-02

「気をそらす項目を非表示」や「なぜり文字入力」など、iOS 18にはさまざまな新機能が搭載され、Face ID/Touuch IDで特定のアプリをロックできるようになったのも大きな更新ポイントだ。全く非表示にすることもできるため、プライバシーを気にする人にとって願ったりかなったりな機能と言えるだろう。

使い方はシンプル。iOS 18でアプリを追加し、ロックしたいアプリを「長押し」(クリックアクション)することで、メニュー内に「Face IDを必要にする」という項目が出現する。これをタップすることで「Face IDを必要にする」と「非表示にしてFace IDを必要にする」の2つの項目が表示される。

前者をタップすれば、アプリはホーム画面に表示されたまま、開く時にFace IDによる認証が必要となる。後者を選べば、アプリはホーム画面から消え、「非表示フォルダ」に格納される。フォルダを開くためにも認証が必要となるため、非常にセキュリティが強化された形になる。

使い方はさまざまだ。何らかの理由でiPhone/iPadのロックが解除されている状態であっても、確実にロックしておきたいアプリとなれば、SNSやメール、メモ、写真アプリなどプライバシーを重視するアプリを選ぶと良いだろう。ただし、ほとんどのアプリはFace IDでのロックに対応しているが、金銭や資産管理系アプリなどは当たらないだろう。

また、Face ID/Touuch IDのアプリロック機能は、iOS 18と同時に配信されるiPad OS 18でもサポートされる。スマートフォンと違い、より共有空間に置かれがちのタブレットにとっても有用な機能である。

一方で、言うまでもなくロック機能を悪用した何かしらの不正行為をすることは決して許されない。これに対して、身体認証だけでなくパスコードでもロックを解除できるため、身体認証以外の解除手段があれば容易に回避される恐れがある。これを踏まえ、アプリの利用方法には十分注意することが求められるだろう。

とはいえ、「安全には安全を」の観点から役立てたい機能になりつつある。顔認証を駆使してプライバシーやセキュリティを守れるデジタルライフを楽しむためには、アプリの取り扱いや自分の情報の共有先に注意を払う必要がある。今後もこの面での進化を期待したい。