
防衛力の増強に舵を切るドイツ、その背景とは?
2025-03-24
著者: 健二
ドイツのトランプ政権がウクライナ戦争の終結に向けた合意を模索する中、欧州各国は数十年ぶりに自国の軍事力に注目している。この変化が最も顕著なのはドイツであり、ドイツ連邦軍は長年、投資不足に悩まされていた。しかし、時代の変化を受けて、リーダーシップを強化しようとする動きが出ている。
次期首相が確実視されるフリードリヒ・メルツ氏は、今冬以降、最大規模の投資を防衛部門に行うべきだと断言した。
ドイツはこの十年間で、国防予算を増加させる一方で、軍事力の維持に必要な資金を確保するための基本法改正案を承認した。これにより、ドイツは国内総生産(GDP)の2%を防衛費に充てることが可能となる。
2040年までに実現が見込まれる新しい国防戦略では、全ての軍事作戦を担うため、海軍・空軍・陸軍の強化が急務とされている。特にウクライナのような戦争が再燃する中、ドイツの戦略的役割が如何に重要であるかが示唆されている。
2023年のロシアによるウクライナ侵攻以降、国防は急激に重要視されるようになり、強化された軍事力は今後の国際政治においても大きな影響を与えることとなる。増強された軍事力は、ドイツのみならず欧州全体の安全保障にも寄与することが期待されている。
北大西洋条約機構(NATO)との協調がますます強化される中、ドイツが防衛予算を増加させる理由は明確である。2023年には、過去最高の国防予算が計上され、自国の防衛にますます力を入れていくことが予想されている。 メルツ氏は、この「転換点」を加速させる方針であり、ドイツの国防が国民の期待に応える形で強化されることが重要だと認識している。
このように、ドイツの防衛力強化は、単なる軍事的措置にとどまらず、欧州全体に平和と安定をもたらすための重要な戦略の一環である。今後の展開に目が離せない。