高木豊が考察する今オフのFA

高木豊氏が語るFAの戦線。セ・リーグ編に続き、パ・リーグでFAを取得した選手に関して言及した。

ソフトバンクの投手もFA権を取得したが、行使の可能性はあるか。写真はSankei Visualに関連している。

【要注目！投手の行先は？】

—FA権を取得した中で注目している選手はいますか？

高木豊（以下、高木）は」特に投手の中継ぎの関係数が高まっていると感じます。タフですし安定感があるので、ループにいてくれれば、どこかで揃うのではないかと思います。Cランクで補償が必要ないので、FA権を行使するなら、しっかりとしたチームを見つけられるでしょう。ピッチャーのコントロールを強化したい選手にとっては、良いチャンスだと思います。

また、ソフトバンクは大西にとっても機会になるでしょう。シーズン中、安定感があってもプレッシャーのかかる場面での活躍が求められます。今年のやくるとの際は、感染症の影響もあったため、十分に調整する時間が得られたとは限りませんが、シーズンオフには整えたいところです。

今年のトレードについても興味深い動きがある。前シーズンのチーム全体の状況は変わりつつあり、主力選手の成績向上が期待できるのが多くの球団で共通して悩みどころでしょう。特に注目しているのは則本選手の後半戦の投球です。

FA権を行使した投手に対しては、シーズン後の戦略をどのように練るべきか、大きな課題です。特にベテラン選手が引退を考える時期であり、それに関連した補強も考えられますが、FA市場がどう動くかは見ものです。

今季の大西は、抜群の成績だった。リーグ内では安定した結果を出し、投球テンポも良い。それでも、好調な際は打たれるリスクも高まりますので、連投からの疲労も影響するか。今後は関係者との話し合いが進むと思います。

このような選手たちのFA戦線は、面白い展開が予想されます。それぞれの思惑が重なり合うことで、意外な動きもあり得るからです。特に大西や則本が行使すれば、トレード市場の価値も変わります。来季、彼らの行先に注目が集まることでしょう。