健康

肥満と肝臓や大腸がんの危険性、女性はリスクが高まる…慶応大の警告

2024-11-27

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肥満や代謝の異常が日本人の健康に深刻な影響を及ぼしているとする最新の研究結果が、慶応義塾大学の医療関連学部から発表されました。この研究は、日本人を対象にした大規模な疫学調査データを用いて行われ、特に肥満の人々における肝臓や大腸がんのリスクが大幅に上昇していることが明らかにされました。

調査によると、肥満の人々の中で肝臓に関する異常を示すリスクは13%も増加し、大腸に関しては41%も増加することが分かりました。他にも、高血糖や脂質異常症といった代謝の異常に関連する病状も肥満の人々に多く見られ、全体的にリスクが増加しています。

特に女性においては、肥満はリスクを更に高める要因となっており、脂肪肝の割合が15%増加すると報告されています。また、代謝異常に関する症例も13%増加し、妊娠や出産に関連する健康問題にも影響を及ぼすことが心配されています。

慶応義塾大学の研究チームは、「これまでに日本で観察されてきた肥満に関連する有病率は低かったが、近年その傾向が変わってきている。自分自身の健康状態を理解し、食生活や運動習慣を見直すことで予防に努めるべき」と警告しています。

さらに、普段の生活において自己管理を強化し、適切な食事を選ぶことや運動する習慣を持つことが不可欠であるとされています。国民全体の健康を維持するためには、これらの知識を広めていくことが重要です。今後、日本の健康問題の解決に向けて、より多くの研究が求められています。