福島市は10日、自発的なルール違反が深刻化していることを受けて、ルールを破った家庭などに対する特定の市条例を改正する方針を明らかにした。この開示調査の条例化は県内初とされ、来年3月の施行を目指す。

同市では、分別ルールや収集日を守らない、家庭ごみとして出すべきでない物を出す行為が相次いでおり、2022年度は約19,000件の違反が発生した。ごみ箱に違反シールを貼って回収しない対策にとどまっていたが、効果が薄く、条例で対策を強化することとなった。

厳罰化に関する新たな条例案には、法令に基づく市民の責任として明記され、悪質な違反への対処として、市職員がルールを破った家庭に対し、事情聴取を行うことが含まれている。特定できれば、改善勧告を行い、従わない場合には違反者の名や事業所名を公表することも検討されている。

また、福島市長は、「ルールを守れない人にはきちんと対処する必要がある」と述べ、市民に対し、分別や収集ルールの理解と協力を呼びかけている。

福島市はこの新条例案を来月12日に開催される市議会定例会で提出し、有効性のある施策として位置付けることを狙っている。福島市がルールを厳格化する背景には、環境意識の高まりと、持続可能な社会を実現するための動きがあるとされ、この試みは他の自治体においても注目を集めている。

果たして、福島市の厳罰化が今後どのように実施され、また市民の協力が得られるのか、注目が集まります。