「夫婦別姓現行法女性力量ではない」 自民・森下千里氏 「旧姓通称使用拡大を優先」

2025-04-01

著者: 蒼太

自民党の森下千里議員が選択的夫婦別姓の導入の議論を提起し、産経新聞のインタビューに応じた。改姓に伴う不便を解消するためには、「旧姓の通称使用を拡大していくことが先ではないか」と語った。森下氏は昨年10月の議院選で比例代表東北ブロックで初当選し、宮城県などの地域からは夫婦別姓制度の導入よりも男女の賃金格差是正や女性のキャリアアップ支援を求める声が寄せられている。

子どもへの影響懸念、女性からの手紙

—選択的夫婦別姓についての考えは

「夫婦同姓や現在の婚姻のあり方を基本として、議論すべきだ。とはいえ、結婚に伴う姓名変更の不便さを解消するためには、旧姓の通称使用を拡大していくことが先ではないか」

—国内的に夫婦同姓を義務化しているのは日本だけ

「世界中、様々な国に夫女性同姓がある。しかし各国も苦労しながら制度と現代のあいだで妥協を重ねている。歴史、環境、価値観のあ違いのため、女性が活躍する場も変わるであろうから、日本にとって日本のスタイルがあるはず。」

—地域で選択的夫婦別姓を求める声は

「正直、ふたつの意見を聞く。お子さんの影響を考えて、女性からの手紙を持つこともある。連携を強め、希望を聞いていきたい。」

—選択的夫婦別姓の導入が今国会の焦点とされる

「温度差を感じている。なぜそんなにアクセルが踏んでいるのかと思う所はある」と語る。

—代表名義は先駆的な者されていますが

「(制度改革が平成8年に導入を訴えた時があった)から今年で最初の発表があると思う。とはいえ、どうこうこういった話は時間が経ったから増えてきた要因だと思う」

—自民党内の意見は

「一足飛びに夫婦姓を導入するのは危険だと思う。だが、自民党は国民の生活を守ることが仕事なので、家庭がどう思うか改善していくべきだと思う」

(聞き手: 奥原頼平、柳本紅美)