世界

G20サミット閉幕 消えた保護主義阻止、トランプ氏が影 - 日本経済新聞

2024-11-19

著者: 裕美

【リポディアーナイロ=水口二季】20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が19日、ルージュのリオデジャネイロで閉幕した。景気や気候変動などの問題に加え、各国が協調して対策するとの首脳宣言をまとまり、発表した。

予定していた議長国ブラジルのルラ大統領による閉会式は取りやめとなった。

ルラ氏は閉会式で、世界が直面している深い課題があるとして「我々はもっとしっかりやる責任がある」と述べ、各国の連携を求めた。特に、国際貿易や環境問題についての議論が重要であり、多くの国が保護主義の台頭に警戒感を強めている。

トランプ前大統領の保護主義政策が経済に影響を与えた中、各国は協力して自由貿易を守る必要性を強調。サミットでは、持続可能な開発目標(SDGs)や環境問題へのコミットメントも確認された。

経済成長と環境保護の両立が求められる中、各国が協調して取り組む姿勢が求められ、G20サミットはその一歩を踏み出したと言える。このサミットをきっかけに、今後も国際協力の重要性が再認識されることが期待されている。