世界

ガザ地区の朝日新聞通信員マンスールさん死亡 ミサイル攻撃で妻も [イスラエル・パレスチナ問題]: 朝日新聞

2025-03-24

著者: 結衣

パレスチナ自治区ガザで朝日新聞の通信員を務めていたジャーニール・マンスールさん(29)が24日、ガザでイスラエル軍の攻撃を受けて死亡した。ガザ当局が発表した。

マンスールさんが所属するNPO法人「地域のストーリ」の代表理事である精神科医の林健志さんが日本時間24日午後8時(現地時間午後1時)頃、NPOのスタッフから聞いた話では、マンスールさんは同日、ガザ南部ハンユニスの自宅にいる際にイスラエル軍のミサイル攻撃を受けた。一緒にいた妻と幼女の長男も死亡したとのことだ。

ガザ地区は現在、イスラエルとの衝突が激化しており、両者の緊張が高まる中での痛ましい出来事となった。マンスールさんは元々、ガザ最南部のラファに住んでいたが、イスラエル軍の攻撃から逃れるためにハンユニスに転居していた。

NPOのスタッフによると、降圧の前日、マンスールさんは林さんと電話で連絡を交わしていた。やり取りの中で、「次の取材の準備もしている」と多忙な様子を見せていたという。彼の死は、ガザ地区の報道環境がどれだけ危険で過酷であるかを再確認させるものとなった。

マンスールさんの死によって、ガザ地区での報道活動がどれだけリスクを伴うかが浮き彫りとなり、国際社会においてもその状況が注目されることを期待したい。彼のような記者たちの勇気ある働きが、真実を伝えるための重要な糧となる。