ギャンブル依存を解決できないあなたへ…現代の心理状態とは?服役を終えた男性に聞く

2024-11-25

著者: 陽斗

借金によってギャンブルに依存してしまったのは、特に賭博に関わったとされる30代の男性です。

事件に関する前に、男性はギャンブルが原因で数百万の借金を背負っていました。借り入れが返済されないまま生活が困窮した結果、SNSで仕事を探すようになったと言います。

Q. 当時、どんな心理状態だったのですか?

男性) 消費者金融に追われ、ついにはカードでまた借りてソロットに行く。そんな生活を繰り返していました。好きな時間にも「どうしてもスロットに行きたい」という欲求に悩まされていました。短期間で高収入を得られる仕事がないと考え、ツイッターで検索をしていました。

ギャンブル依存の状況は一種の病的な判断ができなくなった状態で、周囲の人から借金もしていました。被害者からキャッシングを受け取る役や現金の引き出し役をして追納され、結果的に3年間の判決を受けました。

服役を終えて、今は支援団体のサポートを受けながらギャンブル依存症の再発防止に努めています。

Q. ギャンブルにはどのように向き合っていますか?

男性) 札束に対する感覚で、単純にお金を追いかけていました。グループで借金をしていても、逃げられない状況に自分で自分を追い込んでいました。目先の誘惑に乗ってしまうと、結局いずれ大きな損失に繋がることを実感しています。毎日自分を追い込んでいるため、前の状況に戻らないよう自分を律することが大切です。

Q. ギャンブル依存症と賭博に勝つことは結びついていると思いますか?

常山 准教授) お金がないだけでギャンブルに手を出すという人は少なく、借金の返済などで精神的に追い込まれているケースが多いです。賭博に手を出したくなる心の動きと、自己判断力を低下させる状況の両方に気を付ける必要があります。ギャンブル依存症は病気であり、治療を受けることで改善することが可能です。

Q. ギャンブル依存症が強いケースで犯行に至ったケースは?

常山 准教授) ギャンブルの原因で、「賭博しよう」と思う時、一杯の酒があったりしたのではなく、お金を返すために手を出してしまうことが多いです。たとえば、借金に依存することが悪化し、出所した人が直面する様々な状況から、再犯につながってしまうこともあります。

Q. ギャンブル依存症が少なくしたら、どのような対策が効果的か?

常山 准教授) ギャンブルが何らかの原因で「賭博しよう」と思う場合は、借金をしてでも「お金を返すこと」とは関係がないことを理解することが大切です。場合によっては、あらゆる支援団体への相談が必要です。ギャンブル依存症は精神病の一種であるため、専門医による治療が求められます。更に、近年ではオンラインギャンブルが普及したため、依存しやすい環境が増えてきていることも問題視されています。ギャンブル依存症に関する専門家の話を聞くことが、必要不可欠です。