ゴールドマン・サックスは、中国株の投資判断を「オーバーウェイト」に引き上げた。中国政府が打ち出した景気刺激策の効果に期待する投資家のグループに加わった。

ティム・モー氏らストラテジストは5日のリポートで、当局が政策措置を実施すれば、中国株はさらに15〜20％上昇する可能性があるとの見方を示した。さらに、バリュエーションが依然として過去の平均を下回っていることや、企業収益が改善する可能性、世界の投資家のエクスポージャーが比較的低いという点も指摘した。

ストラテジストらは、最近の景気刺激策発表を受けて「当局が成長減速リスクを制限するための十分な行動を取るようになったと市場が考えた」と説明した。

政策支援を受けた低迷した株式市場がようやく最悪期を脱したとの期待感から、HSBCホールディングスやフィラデルフィア連銀などの投資判断を引き上げる動きも相次いでいる。

ゴールドマンは、今後の中国株市場は厳しい運営環境下でも上昇を続けることができるかどうか、トレーダーたちは見守っている。現在の水準からさらに10〜15％の上昇を予測しつつ、国内市場がどのように反応するかに注目している。

一方、財政政策の強化は予想よりも弱い可能性や利益確定売り、米国経済や金利の動向に影響を受ける可能性があり、特に米国の金利が上昇すれば、資本流出のリスクもあるとの警告も出ている。投資家は中国市場の再開がこの上昇に持続的影響を与えるかどうかに注目している。

このように、ゴールドマン・サックスは中国株に対する期待感を強めているが、市場全体がどのように反応するかは今後の動向次第です。