インターネットの地図サービス「グーグルマップ」で「クルド市役所」と検索すると、埼玉県川口市の川口市役所の所在地が「クルド市役所」と表示されていることが4日、分かった。川口市では近年、トルコの少数民族クルド人の一部と地域住民の融和が進んでいる。

表示の原因は不明だが、グーグルマップでは「クルド市役所」が「寺院・敬拝所」と説明されている。この現象はSNSで話題となっており、X（旧Twitter）でもこの日、「クルド市役所」がトレンド入りした。

外国人滞在管理局によると、国内に滞在するトルコ国籍者は約4,600人。そのうち正規滞在者は約1万3,000人が川口市内に住んでいる。この多く、難民認定申請中であることを理由に入管手続きへの拘束を一時的に解かれた不法滞在者のトルコ国籍者は直近で約700人におよび、この約2,000人程度が川口市内に住むクルド人であり続けている。

川口のクルド人はなぜ増えたか謎が深まるが、その背景には「移民政策」の影響があるとの見方もある。