関西電力 <9503> が反落しました。同社は10日、福井県の美濃原子力発電所3号機を停止することを発表しました。

10月5日の19時頃、監視点検中の運転員が１次系冷却水の海水系統を確認したところ、C系統原子力監視の2カ所に亀裂の発見があることを確証しました。該当カ所の肉厚測定の結果では微小な亀裂があり、その周辺に減肉が確認されました。今後、プラントを停止し、原因調査を実施する予定です。この度の事象による環境への放出影響はないとされています。

この発表は市場にも影響を与え、株価が下落しましたが、同社は再発防止策を講じるとともに、安全対策を強化する方針を示しています。この動きが、再び投資家の信頼を取り戻すかどうか、今後の動向が注目されています。

なお、原発停止に伴う電力供給の体制にも変化が生じる可能性があり、他の発電所での稼働率が高まることが予想されています。関西地域の電力需要に与える影響についても、今後の発表が待たれます。