初便は予約で満員でした。

15年ぶりに「復活」した異形の船

日本唯一となるホーバークラフトの旅客船が2024年11月30日午後、大分港で就航を開始しました。

ホーバークラフトは高圧の空気で水面から浮上し、高速航行する船で、一般的な船に見られる喫水線下に突き出たスクリューや桿がありません。そのため、船体後部に備えられるのが、大型のダクトファンです。この船は、伊豆リゾートのグリフォン・ホーバークラフト社製の80人乗りで、最高速度は45ノット（約83km/h）出ます。

大分県のホーバークラフトは、大分空港のアクセス改善を目的として導入され、その最終的には大分港と大分空港の間を最短30分で結ぶ計画ですが、当面は別府湾を周遊します。大分空港へは、安全確認調査に合格したのち就航する予定で、こちらは年内を目指しています。

運賃は大人が2500円、子供が半額の2000円で、3歳以上の小学生以下の幼児は無料です。

ホーバークラフトは1970年代には日本各地で運航されていましたが、徐々に数を減らし、最後まで旅客輸送に残っていたのが2009年（平成21年）年に廃止された大分航路でした。そのため、今回の就航は15年ぶりの復活ともいえます。

【驚愕】