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ハリケーン被害と中東緊迫、ハリス氏、問われる対応力 | 毎日新聞

2024-10-04

11月の米大統領選に向け、民主党のハリス副大統領が新たな課題に直面している。接戦州を含む南部の州で200人以上の犠牲者が出ているハリケーンに対して、ハリス氏は重要な対応を求められている。中東ではイランがイスラエルと緊張を高める中、リーダーシップの強さが試される。共産党のトランプ前大統領はハリス氏を含むバイデン政権への批判を強めており、ハリス氏はその中でどのように対処するかが注目されている。

ハリス氏は実際に2日に新たに被災地を訪れ、視察したハリケーン「ヘレンズ」の被害地の一つでは、暴風による厳しい状況が続いていた。彼女は「(バイデン)大統領とはいつも迅速に現地に赴くよう注視を怠らないようにしてきた。我々は長くここにいる」と述べ、被災者への支援を強調した。

さらに、ハリス氏はジョージア州のトラブルにも直面し、同州の特有の問題である経済危機やコミュニティの安全に関連した課題に取り組んでいる。その中でも中間選挙に向けて、資金を管理する能力や市民の支持を得る戦略が鍵とされている。

通常、過去の大統領選では、自然災害への対応が選挙戦に少なからず影響を与えた。12年前の大統領選では、投票日の直前に米東部を襲ったハリケーンが大きな問題となった。今年の選挙でも、その出来事がどのように党に影響を及ぼすのか注目されている。

さらに、ハリス氏は今後も激化する中東の高まる危機に対して明確な立場を示す必要がある。彼女は「選挙は最終盤だが、市民の支援が絶対に必要。政府を運営している場合ではない」と強調し、選挙戦の重要性を訴えている。

このような状況を踏まえ、ハリス氏のリーダーシップが求められる今、果たして彼女はその期待に応えられるのか、今後の行動が注目される。中東の不安定な情勢活発化とともに、国内の災害へのレスポンスが一層重要視される中、ハリス氏の発言や行動は今後の選挙結果にも影響を与えることになるだろう。彼女がこの危機的状況をうまく乗り越えられるか、選挙戦のカギを握る大きな要因となりそうだ。