「何で!? スマートキーが作動しない!?」困るクルマのトラブル 便利だけど大きな弱点もある理由とは
2024-11-24
著者: 陽斗
便利なスマートキーが突然作動しなくなるトラブル。大型の場面は電池切れですが、実はそれが原因でかなりのストレスを抱えるケースもあります。
どうして? 作動しなくなる意外な理由
今やほとんどの新車は、キーを差し込むことなくエンジン始動ができるスマートキーを採用しています。便利ではありますが、突如「エンジンの始動ができない」「ドアの開閉ができなくなる」といったトラブルに見舞われる事例が見受けられます。
こうしたトラブルの多くは電池切れが原因。しかしそればかりか、別のケースもあります。
スマートキーは車に搭載された発信機からの電波を受信し、リモコンキーが反応することによって動作します。そのため、強い電波を発する環境(例えば、発電所近くや地下街)では受信障害が発生し、ロック解除やエンジン始動ができなくなることがあります。
2018年には、長野県松本市内でクルマのキーが反応しないという苦情が200件以上寄せられ、市内の自動車販売店にあったニュースもあります。このトラブルの背景には、電波干渉が影響していたとされています。
さらに問題なのは、電池切れも一つの要因ですが、電池の低下に気づくのが遅れること。リモコンが電池切れを示すアラームが鳴らない場合もあるので、適宜点検や交換を心掛ける必要があります。
しかし、電池交換をしても動作しない場合、スマートキー自体に問題がある可能性も。このため、販売店での確認が必要になることもあります。
実を言うと、スマートキーには物理的なキーが付属しているものもあり、何らかの事情でスマート機能が作動しなくても、物理キーを使うことでドアを開けたりエンジンを始動することができます。そのため、購入時に付属している物理キーの有無を確認することも重要です。
つまり、便利さの裏にはトラブルが潜んでいるってこと。しっかりとした管理とメンテナンスが求められます。新しい技術に頼るだけでなく、基本に立ち返ることも忘れないでください。こうしたひと手間を惜しまないことで、安心してスマートキーを利用できるようにしましょう。