
世界
「黒いラベルのフード」は学校から追放せよ!メキシコで肥満対策法(ギズモード・ジャパン)
2025-04-05
著者: 結衣
メキシコ政府は、2026年3月29日から学校内でジャンクフードの販売を禁止することを発表しました。この販売禁止は、主に砂糖入り飲料や黒い警告ラベルが表示された食品に適用され、現状では児童や学生の肥満問題が深刻化しています。
特に、メキシコでは73%の国民が太りすぎで、その中でも30%以上が重度の肥満に該当しています。1996年から2016年の間に、5歳から19歳の肥満率は目覚ましい増加を見せています。この肥満は、糖尿病や心血管疾患、さらには精神的な健康問題にまで影響を及ぼす可能性があります。
この法律の違反者に対して、学校の管理者には450〜5,450ドル(約8万〜80万円)の罰金が科せられます。また、学校の食事環境も改善が求められており、給食の質を向上させる取り組みが進められています。特に、子どもたちの間では「チチャロン」や「クリスプス」と呼ばれるフライドスナックが人気ですが、これらは健康に悪影響を及ぼすとして禁止される方向です。
国連の調査によると、メキシコは世界的に見ても肥満率が高い国の一つであり、その対策が待たれています。保護者や教育機関は、子どもたちに健康的な食生活を提供することが重要であり、今後はより持続可能な食文化の形成を目指す必要があります。いかにしてこの新たな法律が形作り、実行されていくのか、その動向が注目されます。